ヴィヴァルディと『四季』

 フィレンツェのイノチェンティ孤児院を紹介しました(ここ)が、当時は各地にあったようです。現在は同じイタリア国内ですが、当時は独立下国家の中心地であったヴェネツィアにもいくつかの孤児院があったようです。

 男女は別々に育てられていたのでしょう。ヴェネツィアの女子孤児院は音楽教育の水準が高いことでヨーロッパ中に知られていました。指導にあたっていた1人が、アントニオ・ヴィヴァルディ(Antonio Lucio Vivaldi, 1678年 - 1741年)です。彼は教会の司祭であり、女子孤児院や修道院で音楽教育にもあたっていました。毎週日曜日に、彼女らによるコンサートが催され、人気があったようです。ヴィヴァルディは、このコンサートで演奏するために多くの曲を書いており、日本でも人気のあるヴァイオリン協奏曲『四季』もその一つです。

 BGMなどでもよく使われていますし、音楽の授業で聴いたこともあるかもしれません。印象的なメロディですが、鑑賞に値する演奏をするにはアンサンブルも決して簡単ではありません。孤児院や修道院での教育水準の高さをうかがわせます。

 皆さんがよく知っているヴィヴァルディの肖像画はイタリア・ボローニャの国際音楽博物館(ここを参考にしてください)にあります。