METライブビューイング《椿姫》

 METライブビューイング《椿姫》
先週土曜日から、名駅・ミッドランドスクエアシネマ1で
ヴェルディ:歌劇《椿姫》
が上映されています。午前と夕方の2回上映です。

 《椿姫》はイタリア語の原題は”La Traviata”、日本語題名も正式には原題をカタカナ表記して《ラ・トラヴィアータ》といいます。”traviata”はイタリア語で「堕落する、道を踏み外す」を意味する”travare”の名詞形の女性形がですから、『道を踏む外した女性」という意味です。《椿姫》はこのオペラの原作であるアレキサンドル・デュマ・フィスの小説”La Dame aux camelias(直訳は「椿の花を持つ女」)”の日本語題名です。

 おそらく世界で最も上演頻度の高いオペラの1つで、非常に人気があります。ストーリーのわかりやすさ、内容の普遍性、音楽のすばらしさ、どれをとってもぬきんでています。オペラ歌手にとってもやりがいのあるようで、主役のヴィオレッタ役はソプラノ歌手にとっての憧れとのこと。何度聴いても、視ても新しい発見のあるオペラです。

 主な登場人物は3人。役割もはっきりいて、このわかりやすさも人気の要因でしょう。今回は主役のカップルに新進気鋭の若手歌手が抜擢されていて
ヴィオレッタ・ヴァレリー(パリの高級娼婦)、ソニア・ヨンチェヴァ(ソプラノ)
アルフレード・ジェロモン(南仏・プロバンスの旧家出身の青年):マイケル・ファビアーノ(テノール)
の2人。2人とも30代前半でしょうか。もちろん、中心はなんといってもヴィオレッタ。第1幕からほとんど出ずっぱりです。初めのうちはややセーブしていたのか、やや単調な気がしましたが、第1幕最後のアリアから盛り上がってきて、第2幕、第3幕では気迫や声量だけでなく、表現力がすばらしい。客席のあちこちから鼻をすするような音がたびたび聞こえてきました。特に女性の方は感情移入されたのではないでしょうか。今後が楽しみです。

 もう1人の
ジョルジョ・ジェロモン(アルフレードの父):トーマス・ハンプソン(バリトン)
はベテラン。現代を代表するバリトン歌手で、やはり安心して聴いていられます。

 ストーリーなどはここを参考にして下さい。

 次回はゴールデンウィークの後半からの1週間で、モーツァルトの『イドメネオ』です。