METライブビューイング《トスカ》

 上映期間は終わってしまいましたが、2月17日から1週間、METライブビューイングの4作目、
プッチーニ作曲《トスカ》
が上映されました。

 4年前のシーズンでも取り上げられました(ここを見て下さい)が、非常にわかりやすいストーリーで、音楽と場面が見事にマッチした名作です。今回はこれまでの演出から変更しての上演です。

 1800年のローマ、現在も残る実在の教会や宮殿を舞台として描かれています。特に今回の演出は、それぞれのセットを実物に即してデザインしているとのことで、臨場感があります。原作は19世紀後半につくられた戯曲で、サラ・ベルナールという当時のトップ女優を主役としてつくられた作品です。現在はほとんど上演されることはないようですが、オペラの方は世界的にも上演頻度の高い演目です。

 主人公トスカは、ソニア・ヨンチェヴァというブルガリア生まれの若手ソプラノが務めました。現在売り出し中というところでしょうか、今シーズンのライブ・ビューイングでは3作品に登場します。相手役のマリオ・カヴァラドッシはヴィットーリオ・グリゴーロ。これまでにも何度か紹介しましたが、美声のテノールです。それぞれ、2幕と3幕に有名なアリアがあり、いずれも泣かせます。

 ストーリーは別項に譲りますが、独唱、重唱、合唱、そして衣装に舞台セットと聴き所も見所も満載の上演でした。

 次回は3月3日から、ドニゼッティの《愛の妙薬》です。この作品もわかりやすいストーリーで、声の妙技が楽しめる喜劇。興味のある方は是非どうぞ。