木管アンサンブル2

今週火曜日にアンサンブルのコンサートに行きました.
栄の東急ホテルの横にある宗次ホールというところです.300席くらいの小さなホールで、1000円くらいのランチコンサートとか、「日常にクラシックを」をテーマに取り組んでいるホールなので、リーズナブルな価格で手軽にクラシック音楽を楽しめるように企画を組んでいます.オーナーの宗次さんは「ココ壱番屋」の社長(会長?)さんです.


この日のコンサートは名フィルのメンバーでつくっている「アンサンブル・フィービー」、コンサート・マスターの日比さんの名前のもじり、割とアットホームなコンサートでした.

全席自由だったのですが、2階席で聴いてみました.
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン(各1)にピアノという編成、このメンバーでできるいろんな編成の曲を取り上げています.

小さいなホールだからか、一つ一つの楽器の音がはっきりと聴けて、ちょうど、家のリビングでオーディオを聴いているような感じの響きでした.

前半のメインは、ベートーベンの「オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットとピアノのための五重奏曲」.私にとっては聴きなれた曲で、何種類かのCDを持っていますが、生に勝るものはないですね.
モーツァルトも同じ編成の曲を作っていて、大阪にいたときにやったことがあります.5人でやる練習が本当に楽しかったのを覚えていますが、以外と本番のことは覚えていません.ベートーベンもこのモーツァルトの曲を聴いて、感銘を受けて同じ編成の曲を作ったといわれています.名曲です.何種類もCDを持っていますので、リクエストしてください.

後半は、リヒャルト・シュトラウスの「ティル・オイレンシュピーゲルのゆかいないたずら」というオーケストラの曲を、ヴァイオリン、ヴィオラ、クラリネット、ファゴット、ホルンという編成に編曲した五重奏.オーケストラの演奏会は奏しょっちゅう開かれないが、数人のアンサンブルなら気軽につくれるから(お金持ちなら招待できるから)ということでつくられた曲です.さすがにオケの迫力はありませんでしたが、確かに「ティル」でした.
ちょうど、先週も土曜日のNHKの「名曲探偵」がこの曲を取り上げていました.ドイツの伝説上のいたずら者「ティル」を題材にしたこの曲のストーリーを分かりやすく解説してくれていました.この番組を見ていたおかげて、曲の解釈も含めて、生演奏を堪能することができました.

最後はベルワルドという、スウェーデンの作曲家がつくったヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、クラリネット、ホルン、ファゴットのための7重奏曲.シューベルトの1歳年上ですが、きわめてマイナーな作曲家です.この曲を含む室内楽のアルバムと交響曲全集のCDを持っていますが、それぞれ1種類しかないと思います.
なじみやすいメロディーと響きが特徴的な、わかりやすいいい曲です.同じ時代にあまりにも素晴らしい作曲家が多いので、陰に隠れてしまっていますが、もっと取り上げられてもいいと思います.
演奏は、やや低音の響きが弱かったですが、持っているCDの演奏に勝るとも劣らない素晴らしいものでした.

アンサンブルはやっぱり、一人一人の奏者が「この音を聴いてくれ」といい意味で競い合った結果うまれた響き、前にも書きましたが、1+1が2ではなく、3にも4にもなっていくところにあると思います.それだけに、メンバーの気が合っていることが何よりも重要で、同じオケのメンバーでこうした取り組みがもっと進んでいくと、名フィルもきっと素晴らしいオケになっていくことでしょう.

ちなみに、このアンサンブルのファゴット奏者は.名フィル主席奏者のゲオルグ・シャシコフという人です.ブルガリア人だそうで、コンサートの合間に、ブルガリア料理の紹介をしていました.名フィルのような地方オケが、管楽器の首席に外国人を据えたということは(クラリネットの首席も外国人です.)、けっこう全国的にも注目をされています.今のところ成功していると思いますが、これからが楽しみです.