チャリティ・コンサート:15歳の初協奏曲

 以前に名古屋銀行のチャリティ・コンサートを紹介しましたが、先週末(2月8日)には岡谷鋼機の主催するチャリティ・コンサートがありました。プログラムは
   ストラヴィンスキー:グリーティング・プレリュード
   サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調 より 第3楽章
   モーツァルト:交響曲第35番ニ長調 《ハフナー》
   ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調
    ヴァイオリン独奏:兼子竜太朗
    ピアノ独奏:小山実稚恵
    指揮:広上淳一
    演奏:名古屋フィルハーモニー交響楽団
でした。

 岡谷鋼機のチャリティ・コンサートは一昨年の夏にも聴きに行きました。¥1,000とは思えないソリスト、指揮者を呼び、充実したプログラムです。江戸時代から続く会社のようで、今年が創立350周年だとか。元々何をやっていたのでしょうか。

 アニバーサリーにふさわしく、《ハッピー・バースデー》をアレンジした曲でオープニング。ストラヴィンスキーは20世紀を第ひょする作曲家ですが、ピエール・モントゥーという同じく20世紀を代表する指揮者の80歳の誕生日を記念して1955年に作曲されたそうです。1分足らずの曲ですが、ストラビンスキーらしい大編成で華やかな曲です。

 サン=サーンスを弾いたのは豊明市在住の弱冠15歳。オケをバックに協奏曲を演奏するのは今回が初めてとのこと。舞台上の振る舞いも初々しくほほえましくもありましたが、演奏は力強く、堂々としたものでした。テクニックはもちろんですが、表現力もしっかりとしていました。今後を予想することはできませんが、のびのびと育ってほしいものです。中学3年生ということですが、どこへ進学するのでしょう?

 モーツァルトの交響曲は番号がつけられた曲が41曲あり、後半の6曲が特に名曲とされています。今回はその最初のナンバー、350周年にかけた選曲のようです。やや硬めの音色でしたが、広上らしい、表情豊かな音楽で、弦楽器と管楽器のバランスもよく、十分に楽しめました。

 指揮者の広上は、かつては名フィルの副指揮者を務めており、オケとは旧知の間柄。現在は京都市交響楽団の常任指揮者で、コンサートは毎回チケット完売とか。売れっ子の指揮者です。

 後半、そしてこの日のメインはラフマニノフのピアノ協奏曲です。ピアノ独奏の小山は、これまでに何度も聴いているピアニストですが、現在日本を代表するピアニストです。名古屋でもたびたびリサイタルを開いています。彼女のラフマニノフ第3番を聴くのは、たぶん今回で2回目ですが、難曲中の難曲を堪能させてくれました。40分ほどの曲で、ピアニストにはほとんど休みがありません。それだけでも大変ですが、テクニックも音量も並大抵ではありません。ロシアの大地を感じさせる雄大な音楽を表現するのは、オケ共々たいへんでしょう。