室内楽の楽しみ

先週の金曜日と日曜日の2回、名古屋・栄の宗次ホールで行われたコンサートに行きました.

金曜日は、『アンサンブル・フィービー」という名フィルのメンバーでつくっている室内楽アンサンブルのコンサートです.
プログラムは、

ドヴィエンヌ:ファゴット四重奏曲(ファゴット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)
ダマーズ:オーボエ、ホルン、ピアノのための三重奏曲
モーツァルト:ピアノ、クラリネット、ヴィオラのための三重奏曲
グリンカ:七重奏曲(オーボエ、ファゴット、ホルン、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)

の4曲です.

『フィービー』という名称は、このアンサンブルの中心になっている名フィルコンサート・マスターの『日比』さんの名前からとられています.アンサンブルのコンサートとしては4回目ですが、わたしが聴きにいくのは昨年に続いて2回目(
昨年のコンサートはここ

メジャーな作曲家がモーツァルトくらいですが、お目当ては1曲目と4曲目です.

ドヴィエンヌは1759年生まれで、ちょうどモーツァルトと同世代のフランスの作曲家.ファゴットを中心として、3つの弦楽器が脇を固める小編成の曲です.ファゴットがメインになる曲は珍しく、演奏される機会も殆どないので貴重な機会でした.
ファゴット・ソロは、名フィルの首席ファゴット奏者であるゲオルグ・シャシコフ.ブルガリア人です.日本のオケに在籍する外国人は珍しのですが、名フィルには現在彼を含めて2人います.
ゲオルグのファゴットは、音色が気に入っています.柔らかくて、つやつやした音.やや童顔の彼らしい響きです.

モーツァルトの三重奏も珍しい編成ですが、中心はクラリネット.モーツァルトの友人にシュタドラーというクラリネットの名手がいて、モーツァルトは彼のためにクラリネット協奏曲やクラリネット五重奏曲などいくつかの曲を書いています.
『どこかで聴いたような』と思わせる、いかにもモーツァルトらしい、明るく親しみやすいメロディカルな曲です.

グリンカは『ロシア音楽の父』といわれ、19世紀前半に活躍した作曲家.ちょうどチャイコフスキーと入れ違いくらいです.
弦楽器と管楽器の合奏曲はそんなに多くありませんが、室内楽の好きな者にとってはかなり魅力的なジャンルです.
この曲はベートーヴェンの七重奏曲を意識して創られたそうですが、クラリネットがオーボエに変わっているためやや響き違っていて、やっぱり「ロシア的?」.

実は、前回の名フィル定期の翌日にも名フィルメンバーの室内楽演奏会が多治見でありました.本来出演するはずのメンバーが急病などで交代していましたが、ベートーヴェンとモーツァルトのピアノと管楽器のための五重奏曲という、名曲二品.笠原中央公民館という600人くらいはいるホールなのですが、座席は舞台上にしつらえて、目の前で演奏を聴くという、いかにも室内楽らしい雰囲気でした.本当にリビングでCDを聴いているような気にさせてくれました.