METライブビューイング《イオランタ》&《青ひげ公の城》

今週金曜日までですが、名駅・ミッドランドスクエアシネマでMETライブビューイングのシーズン第8作目
チャイコフスキー:歌劇《イオランタ》(全1幕・ロシア語、約100分)
イオランタ:アンナ・ネトレプコ(ソプラノ)
ヴァデモン伯爵:ピュートル・ベチャワ(テノール)

バルトーク:歌劇《青ひげ公の城》(全1幕・ハンガリー語、約70分)
青ひげ公:ミハイル・ペトレンコ(バス)
ユディット:ナディア・ミカエル(ソプラノ)
が上映されています。
両作品ともにオペラとしては上演時間がやや短い作品のため、2本立て。オペラとしては非常に珍しい形態ですが、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場でも同日に2本立てで上演されています。

いずれも元々はおとぎ話として作られたものだそうで、ストーリーはいたって単純。ただし、おとぎ話というのは表面的な話の裏がいろいろあるようで、今回の2作もいろいろと考えることができそうです(ストーリーはここ)。ただ、今回の2作、《イオランタ》は初めて、《青ひげ公の城》は以前にテレビで1度観ただけ。十分に咀嚼できておりません(;。;)

心理劇的な側面を強調した評論もあるようですが、「オペラ」としてみるならやはり歌手たちのすばらしい歌声でしょう。《イオランタ》の2人はともに現代を代表するソプラノ&テノール。期待通りのすばらしい声を聴かせてくれました。主人公のイオランタは生まれながら目が不自由という設定。演技が大変だっただろうと思いますが、歌と演技が自然に解け合うようで見事でした。

《青ひげ公》は登場人物は2人のみ。1時間余を歌い上げると言うよりは語っているような調子でじっくりと聴かせてくれました。特にユディット役は薄衣一枚で文字通り体を張った見事な演技。みとれてしまいました^^; とてもきれいでした。

今回はロシア語とハンガリー語という、めったに聴くことのない言語です。ハンガリーには行ったことがあるのですが、ハンガリー語の雰囲気は全く記憶にありません。ロシア語は以前研究室にロシア人が留学してきていたので、何となく雰囲気は覚えています。ただ、会話と歌唱では全く違っています。会話は何となく濁ったような音が入っていて、ちょっと勉強したくらいでは聴き取れるようにはならないのではないかと感じるのですが、歌唱は非常にきれいな音で音楽によく乗っています。以前に聴いた《エフゲニー・オネーギン》同様に、チャイコフスキーの音楽のたまものかもしれません。


次回は4月11日から、イギリスの作家、ウォルター・スコットの詩を原作とするロッシーニ作曲《湖上の美人》です(ストーリーはここ)。また、来シーズン(2015〜2016)のスケジュールが発表されました(ここです)。