METライブビューイング《サンドリヨン》

 時間がたってしまいましたが、今シーズンのMETライブビューイングは5月末からの
マスネ:歌劇《サンドリヨン》
で終わりました。
 サンドリヨンとはフランス語で、「シンデレラ」の意。誰もが知るこの物語を19世紀のフランスの作曲家、マスネがオペラに仕立てました。同様の題材で、ロッシーニも《チェネレントラ》を作曲しています。

 皆さんの知っている物語はどのようなものでしょうか。おばあさんの魔女が出てきて、カボチャの馬車がシンデレラを運んでいきますか?

 やや筋立ては異なっていますが、ハッピーエンドに違いなく、楽しく見ていることができます。主人公のサンドリヨン(シンデレラ)はなぜかソプラノではなく、メゾ・ソプラノ。アメリカの第一人者、ジョイス・ディドナートがすばらしい歌唱と演技を披露しました。また、この作品には魔女のかわりに妖精が登場し、コロラトゥーラ・ソプラノという、高音部を超絶技巧で歌う役どころです。キャサリーン・キムがこれまた見事でした。

 今回の上演は演出が非常にこっていて、あっという間に時間が過ぎていきました。なかなか文字で表現できませんが、このオペラの初演の時の演出とは全く異なっているはずなのに、最初からこの演出でつくられていたのかと思うほどぴったりで、不自然に感じるところが全くありませんでした。

 さて、METのライブビューイングは映画館での上映ですが、1年遅れでWOWOWで放送されています。WOWOWを契約している方は是非番組表で確認して下さい。再放送も含めて、月に3~4回の放送があります。

 来シーズンは、現地では9月から、日本のライブビューイングは11月から始まります。すでにプログラムも発表されています(ここ;http://www.shochiku.co.jp/met/news/808/)。1演目¥3,600、3~4時間ですので、普通の映画2本分の時間だと思えば納得いくのではないでしょうか。