オケのテレワーク

 毎週金曜日の夜9時から、教育テレビで「らららクラシック」という番組があります。ややバラエティー番組に近いですが、短い時間で様々なクラシック音楽の曲の構成や作曲家の意図など、有名作品のみならず、幅広く取り上げてわかりやすく解説してくれます。

 先週は、音楽の解説というよりは、音楽家の活動が取り上げらえれました。オーケストラや演奏家や、コンサートが開ないだけではなく、日常の練習にも大きな制約を受けています。特に、オーケストラは100人近くが一箇所に集まらないといけないため、深刻です。

 そこで、オケもテレワークに挑戦して、個別に録画した演奏・映像をあわせて配信しています。番組では、国内のプロオーケストラのホルン奏者33人によるホルストの「木星」(「組曲『惑星』より)と、新日本フィルハーモニー管弦楽団60人によるロッシーニの歌劇「ウィリアム・テル」序曲が演奏されました。奏者によっては何度も取り直しをしているのではないかと思いますが、出来上がった映像は見事です。

 吹奏楽や合唱の経験があるとわかると思いますが、合奏や合唱は同じ場所で互いの呼吸を感じながらやるからこそまとまるのであって、メトロノームや他人の演奏をスピーカーで聴いて自分が演奏してもうまくいくものではありません。さすがはプロです。

 「ウィリアル・テル」の話は有名ですから、知っているでしょう。オペラとして上演されることはあまりないと思いますが、この序曲は有名で、演奏会でもよく取り上げられます。スイスの伝説ですが、神聖ローマ帝国時代を舞台にした伝説です。弓の名手であるテルが、我が子の頭の上に乗せたリンゴを見事いぬいたことをきっかけに、民衆が立ち上がって圧政を強いる代官の支配を脱して自治を獲得したというストーリー。オケも頑張っているというだけではない、あたしたちへの力強いメッセージを感じました。

 NHKオンデマンドでも配信されているはずですが、再放送は5月14日(木)午前10:25~午前10:55(30分にあります。