25年目の弦楽四重奏

『25年目の弦楽四重奏』、原題:A Late Quartetという映画です.
7月の中旬から始まり、お盆で打ち止めになりましたが、名古屋・伏見ミリオン座で上映されていました。

 
「Fuga(フーガ)」という架空の弦楽四重奏団の音楽と人間関係を描いた映画。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第14番を全体の基調に据えてつくられています。以前に紹介した『カルテット』といい、気にしてみると、音楽ネタの映画は結構多いようです.

弦楽四重奏、string quartetというのは、ヴァイオリン2本、ヴィオラ、チェロという組み合わせで演奏される曲種で、18世紀後半、ハイドンによって確立されたジャンル。オーケストラの基本形ともなっていて、クラシック音楽における器楽合奏の最も基本的なスタイルです。

4人集まればできるわけですが、弦楽四重奏を専門にした合奏団が世界中にたくさんあります。多くは長年連れ添って独自の音色、響きを作り上げています。この映画では、結成25周年を迎え、記念コンサートを目前に控えた弦楽四重奏団の最年長であるチェリストがパーキンソン病を発症してしまい引退を決意、ここからメンバー間に亀裂が入ってしまうというストーリーです。

これまで、弦楽四重奏は余り聴いたことがなかったのですが、これを機にベートーヴェンの弦楽四重奏全集(全部で16曲つくっています)を買って聴いています.ベートーヴェンにとっては交響曲と並んでかなり重視したジャンルのようで、非常に中身が濃く聴き応えがあります.皆さんも機会があればぜひ一度聴いてみてください.

音楽ネタの映画ついでに、9月末から『椿姫ができるまで』と題した映画が同じ伏見ミリオン座で上映されます.私の大好きなナタリー・デセイが主演したヴェルディ作曲の歌劇『椿姫』のメイキング・ドキュメンタリーです.