チャリティー・コンサート:若手演奏家による協奏曲

 暑い盛りで、クラシックのコンサートは普通はお休み。ヨーロッパではリゾート地などでの音楽祭が盛んですが、国内では松本の「オザワフェスティバル」が最も有名でしょうか。

 今年で6回目とのことですが、岡谷鋼機という会社が主催するチャリティー・コンサートが7月31日に金山の市民会館大ホールでありました。入場料は¥1,000、まずまずのレベルの演奏が聴けてお得です。今回始めていきましたが、当日券も少しあったようです。

 プログラムは
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調
グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調
リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調
チェロ独奏:佐藤晴真
ヴァイオリン独奏:徳田真侑
ピアノ独奏:田村響
指揮:田中祐子
演奏:名古屋フィルハーモニー交響楽団

 指揮者、独奏者ともに愛知県出身の若手です。指揮者の田中は最近活躍めざましく、テレビ番組にも出演されています。独奏者ではピアノの田村が最も有名でしょうか。明和高校出身で、これまでにも聴いたことがあります。最初はもう10年くらい前でしょうか。確か、小林研一郎指揮の名フィルで、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番だったと思います。まだまだ若いなという印象でしたが、その後は順調にキャリアを積んでいるようです。今回の演奏は実に堂々として、一つ一つの音が立っていて、オケとの掛け合いも安心して聴いていられました。(田村響の演奏はここここでも聴いています)

 リストはピアノ曲は非常によく演奏されますが、協奏曲はショパンに比べると演奏頻度が高くありません。難しいのでしょうか。生は今回が初めてかもしれません。3つの楽章で構成されていますが、アタッカ(切れ目なく)で演奏されるため、ソリストはなかなか大変でしょう。

 ドヴォルザークのチェロ協奏曲はこれまでにも何度となく聴いています。最近では、一昨年の名フィル定期。名フィル第442回定期で山崎伸子のチェロ独奏で聴きました(ここを参考に)。このときの印象もあったのか、今回の佐藤はやや線が細く、吸引力に乏しい。まだ学生のようですから、将来に期待しましょう。

 ヴァイオリンの徳田は東京芸大を今春卒業して、秋からオーストリアに留学する予定とのこと。やはり、まだ若さの残る演奏でした。

 例年ですと、11月に名古屋銀行が主催するチャリティ・コンサートがあります。今回と比べると実力のある指揮者やソリストを迎えてのプログラムです。毎年早々に完売になりますが、今回同様に¥1,000です。アンテナを張っておきましょう。