名フィル定期(第353回)

昨日は名フィルの定期演奏会に行ってきました.穏やかな一日でしたが、お客さんの入りはいまいち?でした.

さて、プログラムは
アダムス:Short Ride in a Fast Machine
フォーレ:ピアノと管弦楽のためのバラード
シューベルト:幻想曲『さすらい人』
ベートーベン:劇音楽『エグモント』全曲
です.なじみのない方にはやっぱり???でしょうか.(~0~)

今年は新たな常任指揮者(ディエリー・フィッシャー)が就任し、彼も発想で非常に独創的というか意欲的なプログラムが組まれています.


最初の曲はファンファーレのようで、題名の通り、レーシングカーに乗って突っ走るような曲、先月見に行ったMETのオペラDoctor Atomicと同じ作曲家です.

次の2曲はピアノつき、協奏曲ではないのですが、ピアニストがよかったです.アイルランド出身で、まだ30代だと思うのですが、テクニックだけでなく情感がこもっていて、特にフォーレ(フランスの作曲家)はうっとりするようないい演奏でした.CDを買って予習したのですが、やっぱり生は違います.

シューベルトは、もともとピアノだけの曲だったのをリストが管弦楽とピアノの編成に編曲した版です.有名な作曲家ですし、『未完成』とか『鱒』とか『魔王』とか、学校の観賞曲になっているので聴かれたことがあるのではないでしょか?
シューベルトはピアノ曲もたくさん作っていて、習っていた方は発表会用などで弾いたことがあるのでは? ただこの曲は難曲だそうです.(^_^)
やはりオケ用に編曲すると音の厚みが違いますが、どっちがいいと感じるかはヒトによるでしょう.オケになじんでいる私はやはり、ピアノだけではちょっと頼りなく感じます.

最後は、多分私も生涯最初で最後の機会かと思うくらい珍しい選曲です.序曲だけは何度も聴いているし、やったこともあるのですが、全曲版は非常にまれ.本来は演劇の劇中の挿入曲.演奏会では劇の筋を説明する語りとソプラノが入ります.
このソプラノがまたよかった.名古屋出身の歌手(星川美保子さん)でしたが、声がなんとも優しくて透明感があって、プログラムに載っていたプロフィールには宗教音楽が得意とあったのですが、うなずけます.ちょっとお話してみたいくらいです、結構きれいだったし.
(^_^)

全体として、今回は『聴かせる』曲を並べています.実は今回のコンサートのテーマは『夜のさすらい人の歌』.なるほど、どことなく不安定な気分にさせられたかもしれません.ついつい聴き入ってしまうのだけれども、何となくつかみ所のない響きが印象的でした.

プッチーニ2

先月プッチーニのことを少し書きました.今年が生誕150周年ということで、いくつか企画もあったようですが、明後日、ちょうど休日ということもありNHKが「 まるごとプッチーニ〜 生誕150年記念・その人と音楽大全集 〜 」という番組をハイヴィジョンで放送します.

プログラムは
ここ(http://www.nhk.or.jp/bsclassic/special/index.html)にありますが、朝9時から夜中まで、オペラの舞台録画を中心に、海外のドキュメンタリーなども合わせて放送されるようです.最大の見物は最後の『ラ・ボエーム』です.先月、来年映画が公開されると書きましたが、その映画が先行上演のような形で放送されます.主演はソプラノのアンナ・ネトレプコ.現在世界最高のソプラノの一人です.

年末は第9

やや間が空いてしまいました.ネタがなかったわけではないのですが、というよりいろいろありすぎて・・・;-)

ということで、あえて絞ると、年末ですし、やっぱり『第9』.ベートーベン(Ludwig van Beethoven)作曲、交響曲第9番ニ短調作品125、第4楽章に合唱がついているので『合唱付き』とも呼ばれます.なぜ「年末なのか」、諸説あるようですが、とにかく日本ではよく演奏されます.

実は本場のヨーロッパでは、それほど演奏機会のある曲ではありません.『楽聖』ベートーベンの最後の交響曲、音楽史上に燦然と輝く名曲だけに、まあ、恐れ多くてそうおいそれとはできない、というのが正直な感覚かもしれません.生涯一度も指揮する機会のない指揮者もいるくらいです.とはいっても、第4楽章の合唱部分である『歓喜の歌』はヨーロッパ共同体(EU)の国家にもなっていますから、ドイツ語圏のみならずヨーロッパの人々にとって特別な思い入れのある曲であることは間違いないでしょう.

日本で市民合唱などでよく演奏される(演奏できる)理由ですが、第一に合唱部分はそれほど難しくありません.そして、オケがついているということもあって圧倒的に盛り上がります.合唱ですから当然一体感も生まれます.つまりやり遂げた後に何とも言えない充実感があります.

実は昨日のNHK『名曲探偵アマデウス』で取り上げられたのが第9でした.
ここ(http://www.nhk.or.jp/amadeus/quest/23.html)です.23日と27日に再放送が予定されているようです.見逃した方はぜひご覧ください.

私は合唱は歌ったことはないのですが、オケで一度やったことがあります.合唱の平易さとは比べ物にならないくらい難曲です.初演当時も担当したオーケストラから音譜の数を減らせとクレームがついたそうですが、普通のアマチュアには結構厳しい曲です.

名古屋では名フィルが27,28日に名古屋市民会館(オーロラホール)でやります(
https://www.nagoya-phil.or.jp/concerts/2008/c_shimin14.html).テレビでもNHK交響楽団の演奏が放映されます(予定はここ:http://cgi4.nhk.or.jp/feature/index.cgi?p=rcGcKVZs&g=3).年末の風物詩を一度体験してみてください.