テレビと映画でのオペラ鑑賞2

これまでに何度か、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場のライブビューイングについて紹介しました.

映画館での上演は断続的に続いていますが、次の日曜日(20日)からNHK(High vision)が、昨年の上映作品のうちから5作品をテレビで放映します.

20日(午後10時45分〜):リヒャルト・シュトラウス《ばらの騎士》
21日(午後10時〜):ビゼー《カルメン》
22日(午後10時〜):ヴェルディ《シモン・ボッカネグラ》
23日(午後10時〜):トマ《ハムレット》
24日(午後10時〜):ロッシーニ《アルミーダ》

です.

夜遅いので、なかなか「ぜひ観てください」ともいいにくいのですが、一押しは初日の《ばらの騎士》.
私の一番好きなオペラだということもありますが、主演のスーザン・グラハム(オクタヴィアン役、メゾ・ソプラノ)とルネ・フレミング(元帥夫人役、ソプラノ)のコンビは、この役をやらせたら当代最高のコンビ.(
昨年の上演の感想はここ

モーツァルトの《フィガロの結婚》というオペラを観たことのある人は、「よく似ているな」を感じると思います.リヒャルト・シュトラウスがモーツァルトに対するオマージュとしてつくっているところもあるので、全体の構図をわざと似せています.

2日目の《カルメン》は、世界で最も有名かつ上演回数の多いオペラの1つです.今回はエレーナ・ガランチャ(メゾ・ソプラノ)が主役.「これぞ魔性の女」と思わせるものがあります.(
昨年の上演の感想はここ
昨年の大晦日に行われた、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の『ジルベスターコンサート』でも、彼女が『カルメン』を歌っていました.ゾクッとするような、『いい女』振りでした.
今回の相手役、ロベルト・アラーニャ(テノール)も当代きってのテノール、イケメンとしても有名です.

3日目の《シモン・ボッカネグラ》は、ヴェルディ作品としてもあまり有名ではなく、タイトル・ロールが難役のため上演機会も少ないそうですが、今回はプラシド・ドミンゴ(かつての3大テノールの1人)が主演ということで大きな話題となっていました.ヴェルディらしく、『恋愛もの』というよりは権力争奪が絡んだ『人間ドラマ』的な濃い内容です.
この上演は指揮者がメトロポリタン歌劇場の音楽監督であるジェームズ・レヴァインということでも注目されました.

4日目の《ハムレット》はシェークスピア原作の有名な戯曲がもとになっています.当初、ナタリー・デセイという私の一番好きな歌手がオフィーリアを演じるということで期待していたのですが、急病とのことで降板.若手が代役でがんばっていました.主人公のハムレットは、サイモン・キーンリーサイドという、若手はもう過ぎてますが、注目株のバリトンです.

最後の《アルミーダ》は、確かメトロポリタンでは初めてか、数十年ぶりかの上演で、主演が《ばらの騎士》に登場したルネ・フレミング.残念ながら昨年のライブヴューイングでは見損ねているので、ものすごく期待しています.おとぎ話のようなストーリーだそうですが、演出も楽しみです.