イングリッド・バーグマン主演《秋のソナタ》

昨日『秋のソナタ』という映画をみてきました。
主演はイングリッド・バーグマン、監督・脚本がイングマール・ベルイマン、スウェーデンの映画です。

題名とイングリッド・バーグマンの没後30年記念のデジタルリマスター版というところに惹かれて観に行きました。監督のベイルマンという人は、他の作品を知らないのですが、チラシの文句を借りるなら、黒澤明、フェデリコ・フェリーニと並ぶ世界的巨匠。今作は1978年の作品で、イングリッド・バーグマンの遺作にして最高傑作とのこと。

主人公は有名なピアニストである母親、美人で恋愛歴も派手だが、その一方で家庭を顧みず仕事(音楽)に打ち込む。娘は、いろんなコンプレックスを抱え、母親の愛情に飢えています。そんな二人が久々に再開して・・・・。詳しいストーリーはHP (http://www.bergman.jp)を見ていただくとして、わずか1日の出来事の中で葛藤、あるいは憎悪を見事にというか、克明に描いています。子どもの頃の、いわばトラウマが大人になっても消えず反発する娘。母親のほうは? 素直に自分をさらけ出せないもどかしさから激昂するのでしょうか? 父と息子、あるいは一般に親と子と置き換えて、いろいろ考えさせられるところがありました。

今週いっぱい、名古屋・新栄の名演小劇場でやっています。

この映画ではイングリッド・バーグマン演じるピアニストが演奏するシーンが一ヶ所あります。ショパンの前奏曲(プレリュード)第2番。もちろん演奏はアテレコですが、なぜこの曲なのか考えています。24曲でひとまとまりとなっている前奏曲集の中で、多分最も暗い感じのする曲です。

ちなみに、イングリッド・バーグマンがアカデミー賞主演女優賞を受賞した『ガス燈』という映画では有名なソプラノ歌手の娘役を演じています。母親を強盗に殺されてしまうところから始まるサスペンスで、『秋のソナタ』とは全く趣が異なります。主人公は、その後声楽の勉強をするも才能乏しく諦めるのですが、その主人公がレッスンを受けているシーンで歌ったのは、ドニゼッティ作曲《ランメルモールのルチア》の中のアリアです。私の好きなオペラの一つで、詳しくはここここをみてください。