METライブビューイング《エフゲニー・オネーギン》


 5月21日、今シーズンの9作目
チャイコフスキー:歌劇《エフゲニー・オネーギン》
を見て来ました。
 原作はプーシキンの同名の韻文小説。ロシアでは誰もが知る作品で、一部分は暗唱するのが当たり前と、出演者が語っていました。

 主な出演は、
エフゲニー・オネーギン:ペーター・マッテイ
タチアナ:アンナ・ネトレプコ
でした。
 タチアナを歌ったネトレプコはウクライナ出身で、現在最高のソプラノ歌手。昨年3月の来日公演(記録はここです)も聴きに行きましたが、存在感が違います。やや太ったようで、そのためかどうか声質も少し野太くなっていました。今回の作品ではあまり高音部がないのか、かつて別の作品(『ランメルモールのルチア』など)で聴かせてくれたのような輝かしい響きはありませんでしたが、演技力には磨きが掛かっています。
3年半前にもライブ・ビューリングで上映され、このときのタチアナも今回同様にアンナ・ネトレプコ。録画を持っているので事前に聴いていこうと思っていながら時間がとれずにかないませんでした。記憶を頼りに改めて聴き、視比べてみようと思います。

 オネーギンのマッテイはスウェーデン人ですが、演技力がすばらしく、METライブ・ビューイングではたびたび出演しています。数年前のロッシーニの《セビリアの理髪師》でのフィガロ役が印象に残っています。

 次回作は今シーズンの最後で、
リヒャルト・シュトラウス作曲の歌劇《ばらの騎士》、私の一番好きなオペラです。主な登場人物は4人、今回のキャストは、現在考え得る最高のメンバー。性別、世代の異なるため、必ず誰かには感情移入できるでしょう。どれに最も親近感を持つかはみる人次第。何人かで観に行って、互いの感想を出し合うのも楽しみ方の1つかと。