夏の音楽祭2

松本のサイトウ・キネン・フェスティバルとは知名度、規模ともに比較にはなりませんが、毎年8月の最終週末に木曽福島で開かれる『木曽音楽祭』は、今年で39回目、国内の夏の音楽祭としては最も長い歴史を持っていて、前夜祭も含めて4日間、毎日1回、室内楽のコンサートが開かれます.

室内楽というのは、多くても10人程度の編成で、各楽器も一人か二人まで.文字通り部屋の中でも楽しめることを前提につくられた楽曲です.

木曽音楽祭では600人くらいはいるホールで演奏されますが、出演者もほぼ毎年固定されているようで、元々は皆手弁当で始めたそうです.一流どころがそろっていて、聴き応え十分です.

前回(一昨年)は3日間通しで聴きに行ったのですが、今年は最終日のみで
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲(管楽九重奏版)
ゲッツ:ピアノ五重奏曲
メンデルスゾーン:弦楽五重奏曲 第2番
の3曲でした.

お目当ては最初の曲.原曲はオーケストラ曲ですが、後に管楽合奏用に編曲されたようです.フルートⅠ、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンが各2という、管楽合奏としてはやや規模が大きく、めったに演奏される機会はないと思います.CDも多分出ていません(原曲は山のようにあります).今回を逃すと一生聴けないのではと思い、この日を選びました.
オケ版はよく聴いていて、まるっきり違った響きを予想していたのですが、以外とそうでもありませんでした.もともと木管楽器が活躍する曲ということもあるかもしれません.
「変奏曲」ですので、冒頭で演奏されたメロディーが次々と変化います.一つモチーフがどう色づけされていくかと楽しむながら聴くことができます.

2曲目の作曲者、ゲッツはブラームスと同世代で1840年生まれ.初めて聴く名前で、もちろん曲も初めて聴きました.いい曲です.編成は、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスで、3つの楽章からなる曲です.第2楽章(緩徐楽章)は非常にロマンティックでぜひもう一度聴いてみたいと思います.

木曽音楽祭の演奏は、参加している演奏家が交代で登場しますが、このゲッツでチェロを弾いていた山崎伸子は、来年3月の名フィル定期でソロを弾きます(エルガーのチェロ協奏曲).