《湖上の美人》つづき

先日アップした感想&解説を見た知人からいろいろご意見を頂きましたので追加します。

まず、ライブビューイングのキャッチコピーは「オペラと恋は、やめられない」ではなく、「恋とオペラは、やめられない」でした。「と」は並列の助詞ですが、「恋」を先に持ってくることで、「オペラ」という趣味よりも「恋」という個人の感情のほうが大切だとほのめかしているのでしょうか? それとも、オペラは恋と同じくらい重きを置くに足ものであるといっているのでしょうか。

さて、ロッシーニの活躍した18世紀から19世紀初めにかけての時期時作曲されたオペラのうち、現在でも上演されるオペラのほとんどがイタリアオペラです。この時代のオペラを「ベルカント・オペラ」といいます。
ベルカント=bel canto、イタリア語で「美しい歌」
という意味です。はっきりとした定義があるわけではありませんが、「ベルカント唱法」という言い方でイタリア・オペラの理想的な歌唱法をさして使われます。また、18世紀終わりから19世紀初めのオペラで特徴的な高度な装飾技法を用いた歌唱法に対してベルカント唱法ということもあります。そして、こうした技術を駆使したオペラ全般を「ベルカント・オペラ」と呼んでいます。代表的な作曲家は、ロッシーニの他にドニゼッティやベッリーニでしょう。

今回のような超一流の歌手たちを生で聴いてみたいものです。 今回ライブビューイングで上映された映像は3月14日にMETで録画されていますが、この1週間前の同じキャストによる公演、もちろん生のフローレスを聴くために観に行った(観るために聴きに行った?)知人は、
「歌手たちの素晴らしさに鳥肌が立った」、「これが本場で観るスターたちのベルカントオぺラなのね~」、「身体が楽器である歌手たちの超絶技巧はまさに神業」とのことでした。

主人公はエレナ、メゾ・ソプラノのジョイス・ディドナートですが、ファンが多いのはジャコモ役のテノール、ファン・ディアゴ・フローレスです。昨日も彼の声のすばらしさに触れて、「これを聴きたさに劇場に足を運ぶお客さんも多いはず」と書きましたが、声だけではなく容姿もすばらしい。彼のOffiial siteはここです。