名フィル定期(第402回)

先週土曜日、名フィルの定期演奏会は「水・土ー廻る水の北の大地」と題して
細川俊夫:循環する海
ウェーバー:クラリネット協奏曲第1番
バッハ(エルガー編曲):幻想曲とフーガ ハ短調
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」
指揮:川瀬賢太郎
クラリネット独奏:アンドレアス・オッテンザマー
でした.

メインのメンデルスゾーンもよかったのですが、何よりも先ずは日本人作曲家の作品から.
細川は現在ウィーン在住.作曲家として高く評価されているようで、ヨーロッパの有名なオーケストラのコンサートでもよく取り上げられているようで、CDもたくさんあります.今回の曲は、2005年にザルツブルク音楽祭でウィーン・フィルによって初演されたそうで、恐れ入るばかりです.題名の通り、水が海から始まって、雲、雨そしてまた海の水というように循環していく様子を音で描いた曲です.

コンサートの前に作曲者自身によるプレ・トークがあり、簡単な解説をしてくれました.ある程度ストーリーを知って聴くと非常によくわかります.打楽器として”風鈴”も使われていました.また、弦楽器の使い方もおもしろく、現代音楽らしい様々な音色を体験できます.

1955年広島生まれで、原爆の惨禍をテーマとした「ヒロシマ・レクイエム」という曲もつくっています.

2曲目、作曲者のウェーバーは《魔弾の射手》で有名.1796年生まれで、ベートーヴェンよりも一世代下の作曲家.ドイツ・ロマン派初期の代表的な作曲家です.優れたクラリネット奏者の友人がいたようで、今回の曲の他にもクラリネットのための曲をいくつか作っています.ただ、今回はなんと言っても独奏者が\(^O^)/

現在ベルリン・フィルの首席奏者、まさに現代を代表するクラリネット奏者.それも1989年生まれという若さ.まるで言葉を話しているかのように自在に音が出てくるよう.それほど大きな音を出しているわけではないのですが、丸く柔らかい音がホール中に響き渡るようでした.

ベルリン・フィルは今秋来日して名古屋でも聴くことができますが、4年前には首席フルート奏者のエマヌエル・パユが名フィル定期(
第364回)でソリストを務めています.従って、ベルリンの首席が来たのは2回目です(来年1月には元首席ホルン奏者が来ます)