ファゴットの名曲も取り上げられています

今回は2つのコンサートを紹介します。いずれも同じ演奏家が中心になっています。5月にプログラムが気に入って聴いたコンサートと、そのときに見たチラシで興味を持って行ったコンサートです。いずれも『ファゴット』という楽器の名曲がプログラミングされていました。

ファゴットと言ってもご存じない方が多いでしょう。学生時代にオーケストラでやっていたもので、思いレたっぷりです。
Wikiではこんな説明があります(ここ) 『のだめカンタービレ』のパリ編をご覧になった方は、『バッソン』という楽器が出てきたのを覚えていらっしゃるでしょうか? 厳密には違う楽器なのですが、オケでは同じ位置を占めています。

5月2日名古屋・栄の宗次ホールで
Ludwig Chamber Players(1stヴァイオリン:白井圭 他)というアンサンブルのコンサートで、プログラムは
ロッシーニ(タルクマン編曲):歌劇「セヴィリアの理髪師」序曲
モーツァルト:ファゴットとチェロのためのソナタ 変ロ長調 K.292
ニールセン:五重奏曲「かいなきセレナード」
シューベルト:八重奏曲 ヘ長調 D.803

そして6月13日中津川文化会館での『田中千香士音楽祭2015』特別公演で
レボリューションアンサンブル(指揮:白井圭)の演奏で、プログラムは
モーツァルト:ファゴット協奏曲 変ロ長調 K.191
ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調
ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調
ファゴット独奏:小山莉絵
ヴァイオリン独奏:白井圭
チェロ独奏:辻本玲

モーツァルトのファゴットとチェロのためのソナタはアマチュアでも十分に演奏できるため、私もかつてやったことがあります。なかなか聴く機会はありません。今回の演奏は『ファゴットとチェロ』ではなく、『ファゴットとコントラバス』によって演奏されましたが、原曲に比べると音色の対比からか、ファゴットがより強調されてきこえます。モーツァルトが若い頃、まだザルツブルグにいた時代に作曲された、素朴でかわいらしい曲です。
Youtubeでここにありますので、是非ご試聴を!

このコンサートのメインはシューベルトの八重奏曲。大好きな曲で、昨年の初めにはベルリン・フィルのメンバーによるアンサンブルを聴きに行きました(
感想はここ)。「ミニ・オーケストラ」のような編成で、今回のような小さなホールで聴くと、それぞれの楽器の音や奏者の息遣いまで感じられます。何度聴いても飽きません。

中津川でのコンサートは、例年は中津川の加子母にある『明治座』という古い芝居小屋で行われているそうです。今年は、耐震工事中とのことで、市役所横の大きなホールでの演奏会。指揮者が、ルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズの中心である白井さん。しかし、目当てはファゴット協奏曲です。これも演奏される機会のほとんどない曲で、私も生で聴くのは今回で2回目。ファゴット独奏はドイツ生まれ・ドイツ育ちの日本人。若干24歳ですが、キャリアもなかなか。パワフルな反面、まだ若いかなと感じたところもありますが、マイナーな楽器をしょってこれからもがんばってほしいものです。同じ女性のファゴット奏者の映像がYoutubeにありましたの、
これまたご試聴ください(ここ)

メインはベートーヴェンの交響曲。9つあるベートーヴェンの交響曲の中では、おそらく最も演奏頻度が低いと思われます。直前に作曲された3番が交響曲の歴史を塗り替える大曲(通称「英雄」)。そして、このあとに作曲されるのが最も有名な第5番(通称『運命』)です。仮にベートーヴェンが『英雄』や『運命』を作曲しなくても、この4番だけで十分に名を残したことでしょう。音楽的には分かりやすい反面、いろんなものを詰め込んだ名曲です。これまでじっくり聞く機会がなかったのですが、予習のつもりでいろんなCDを聴いてみると、やはり「ベートーヴェンか」をうならざるを得ません。