ファゴット・トリオ・ザルツブルク コンサート
2019/07/05 格納先: 音楽の話題
オーストリアのザルツブルクを拠点とするオーケストラのメンバーによる珍しいファゴットだけのアンサンブルです。「ファゴット;fagott(英語ではBassoon;バスーン)」という楽器は、オーケストラでは木管楽器の後列、普通は客席から見て右側の楽器です。楽譜は通常ヘ音記号で書かれ、木管楽器で最低音部を受け持ちます。大学時代にオーケストラで吹いていたので、チラシなどを見るとどうしても目がとまります。今回も、何度かチラシで見ていたものの、平日の夕方で、昨年も同じアンサンブルのコンサートを聴きに行っているので見合わせていました。たまたま、無料招待の募集があり、応募したところ、見事当選。(昨年も同じ無料招待で当選して聴きに行きました)
メンバーは
フィリップ・トゥッツアー(ザルツブルク・モーツァルテイウム管弦楽団首席奏者)
リッカルド・テルツォ(ライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団首席奏者)
黒木綾子(ザルツブルク・モーツァルテイウム管弦楽団奏者)
の3人に、賛助出演で
ファゴット:野村和代
打楽器:西田尚史
プログラムは
モーツァルト(ケーニクスベック編曲):ディヴェルティメント第2番ト長調(三重奏)
ハイドン:二重奏曲ニ長調(二重奏)
コレット:協奏曲ニ長調〈不死鳥〉(四重奏)
ベートーヴェン(ケーニクスベック編曲):2本のオーボエとイングリッシュホルンのためのトリオト長調(三重奏)
ピアソラ(ジャクソン編曲):タンゴ組曲(四重奏+パーカッション)
でした。
最後のピアソラは前回と共通していますが、後の4曲は今回のためのプログラムです。ファゴットのためのアンサンブル曲は元々ほとんど作曲されていないため、編曲や読み替えをしています。とは言っても、今回演奏された4曲は原曲を知っているか、その曲自体を知っている作品ばかりだったため、非常に楽しめました。
特に、3曲目に演奏されたコレットの四重奏は学生時代に同じ名大の仲間たちとやったことがある曲です。ミシェル・コレット(Michel Corrette)は18世紀のフランス、音楽史的にはバロックから古典期にあたる時期に活躍したの作曲家でありオルガニスト。作品数は多いようですが、残念ながらCDは何も持っていません。今回演奏された曲も録音は知らないのですが、楽譜はたぶんどこかにあります。ファゴット4本以外に、オルガンあるいはチェンバロなどが通奏低音という形で伴奏するのが本来の演奏スタイルのようですが、今回。ファゴット4本だけでも十分に演奏可能な曲です。
曲調には時代を感じますが、落ち着いて聴いていられる曲です。特に、柔らかさのあるファゴットの音色による重奏は心穏やかな気分にさせてくれます。
最後のタンゴは元々は2本のギターのための曲ですが、4本のファゴットによる妙技に聞き惚れ、そして、アンコールでは”Take Five”のアレンジ、時折アドリブ風にオーケストラ曲でのファゴットの有名なソロ(シェエラザードや悲愴など)を織り込んで、超絶技巧を楽しませてくれました。
今回は「CD発売記念」と銘打って開かれたコンサートで、ファゴットトリオと、メンバーの一人であるフィリップ・トゥッツァーのソロCDが無料でもらえました。二重にラッキーでした。
メンバーは
フィリップ・トゥッツアー(ザルツブルク・モーツァルテイウム管弦楽団首席奏者)
リッカルド・テルツォ(ライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団首席奏者)
黒木綾子(ザルツブルク・モーツァルテイウム管弦楽団奏者)
の3人に、賛助出演で
ファゴット:野村和代
打楽器:西田尚史
プログラムは
モーツァルト(ケーニクスベック編曲):ディヴェルティメント第2番ト長調(三重奏)
ハイドン:二重奏曲ニ長調(二重奏)
コレット:協奏曲ニ長調〈不死鳥〉(四重奏)
ベートーヴェン(ケーニクスベック編曲):2本のオーボエとイングリッシュホルンのためのトリオト長調(三重奏)
ピアソラ(ジャクソン編曲):タンゴ組曲(四重奏+パーカッション)
でした。
最後のピアソラは前回と共通していますが、後の4曲は今回のためのプログラムです。ファゴットのためのアンサンブル曲は元々ほとんど作曲されていないため、編曲や読み替えをしています。とは言っても、今回演奏された4曲は原曲を知っているか、その曲自体を知っている作品ばかりだったため、非常に楽しめました。
特に、3曲目に演奏されたコレットの四重奏は学生時代に同じ名大の仲間たちとやったことがある曲です。ミシェル・コレット(Michel Corrette)は18世紀のフランス、音楽史的にはバロックから古典期にあたる時期に活躍したの作曲家でありオルガニスト。作品数は多いようですが、残念ながらCDは何も持っていません。今回演奏された曲も録音は知らないのですが、楽譜はたぶんどこかにあります。ファゴット4本以外に、オルガンあるいはチェンバロなどが通奏低音という形で伴奏するのが本来の演奏スタイルのようですが、今回。ファゴット4本だけでも十分に演奏可能な曲です。
曲調には時代を感じますが、落ち着いて聴いていられる曲です。特に、柔らかさのあるファゴットの音色による重奏は心穏やかな気分にさせてくれます。
最後のタンゴは元々は2本のギターのための曲ですが、4本のファゴットによる妙技に聞き惚れ、そして、アンコールでは”Take Five”のアレンジ、時折アドリブ風にオーケストラ曲でのファゴットの有名なソロ(シェエラザードや悲愴など)を織り込んで、超絶技巧を楽しませてくれました。
今回は「CD発売記念」と銘打って開かれたコンサートで、ファゴットトリオと、メンバーの一人であるフィリップ・トゥッツァーのソロCDが無料でもらえました。二重にラッキーでした。